東京タラレバ娘

東京タラレバ娘4巻のネタバレ考察と感想レビュー!

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ようやく結婚へと幸せの道が開かれたかと思った倫子とずっとダメ男の沼にはまったままの香と小雪の相対する道に立った3人はいったいどうなるのでしょうか?

また、最終ページの倫子の微妙な顔は何だったのでしょう…?気になる4巻のネタバレ考察と感想レビュー、さっそく始めたいと思います!

※盛大にネタバレを含みますので、嫌な方はまずはこちらのサイトで試し読みをすることをオススメします。

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3巻の振り返り

3巻では小雪の彼氏(仮)の丸井が食中毒で入院してしまい、嫁が来た時の対策のために倫子と香が呼ばれます。

丸井の嫁は来ませんでしたが、丸井のお姉さんが来たために2人は呼ばれ損にならずに済みます。

そんな入院騒ぎがあった後日、倫子が昼食をとっているとアシスタントから事務所へと戻ってほしいとの連絡が来ました。

事務所へと戻るとネットドラマの脚本家が入院してしまったから続きの脚本をピンチヒッターで書いてほしいと頼まれました。

倫子はそれを引き受け、参考作品を借りるべくレンタルショップへと赴いた倫子はそこで一人の男性に出会います。

レンタルショップで出会った男性・奥田は自分が引き受けるはずだったピンチヒッターをアシスタントがとっていってしまったことで落ち込む倫子を食事に誘います。

そして倫子と奥田は晴れて結ばれました。

しかし、倫子は本当に幸せになれるのでしょうか?

>>3巻のネタバレ感想はこちら

4巻のネタバレあらすじ

倫子は奥田に映画に出ている女優のようなパーマを当てた髪型が見たい、と言われてしまい、どうするべきか香、小雪に相談をします。

しかも、倫子が奥田に頼まれた髪型はソバージュという細かいパーマでした。

それを見た香と小雪は驚きますが、映画のセンスが古いから髪型のセンスも古いんでしょ?と問いかけ、髪型変えろと言われた以外に不満があるのか?と倫子に聞くと倫子は顔も体格も性格も、そして体の愛称もとてもいいと言います。

しかし改めてソバージュパーマをかけるかという問題に戻ると倫子だけでなく小雪、香も絶対に自分はしないと言います。

そんなところへKEYがやってきて倫子に「結婚するんだろ」と言われ、3人は固まります。

KEYが上からどんどんとものを言っていくが結婚したこともない人に言われたくない、と倫子が反論します。

するとKEYから「結婚したことあるよ」と意外な発言が飛び出します。

KEYはまだ25歳ですがバツイチだったのです。

そんな衝撃事実が発覚した翌日、事務所へと出勤してきたアシスタントのヘアカラーを見て倫子は驚きます。

今まで金髪で毛先のピンクがトレードマークだった彼女が髪を真っ黒く染めてきたのです。

理由を尋ねると「早坂さんが見たいって言ったから」とあっけらかんと言われてしまった倫子はやっぱり恋人に言われたらそうするものなのかな?と思ってしまい、美容院へと足を踏み入れます。

…しかし、寸前で思いとどまり美容師と2人で「これはないよな」と改めて確認しあいトリートメントと毛先カットを済ませ奥田の待つBARへと向かいました。

BARへ行くと奥田は倫子の髪型が変わっていないのに気付き美容院に行く暇がなかったの?と問いかけ倫子もその言葉を肯定します。

このときに倫子は歯車がかみ合わなくなっているのではないかと疑問を抱き始めます。

しかし、一緒に居ると幸せだという感覚は失われていないため奥田の部屋へ行き2人でご飯を食べながら映画を見て、そして眠りにつきました。

そんな幸せな夜を過ごした倫子は朝、いい香りで目覚めます。香りの正体は奥田が作っている朝食でした。

倫子と奥田は幸せをかみしめながら朝食をとっていましたが、ふと奥田が「今日は美容院行ける?」と問いかけたため倫子は決意します。

倫子はやはり無理だ、パーマを当てろと言ってくると香と小雪に打ち明けます。

二人には別れるといった瞬間にパーマは仕方ないとしてもその他のことを我慢すれば奥田はいい人だと言われ、別れるのは早い、我慢しなと諭されます。

倫子は奥田を逃したらいい人は出てこないことも、自分がいい年だということもすべてわかっていました。

わかってはいたのです。

ですが、倫子自身が耐えられなかったのです。

奥田とよくわからない映画を見たり、自分が知っている前提で映画の話をされるくらいなら吞べえ(小雪の実家の居酒屋)で3人で呑んでいた方がいいし、映画だって3人で見た方がいいと思ってしまいます。

倫子は男と付き合うっていうのは相手に合わせることだということを思い出します。

クソつまんない話でも、気を使って楽しそうに相槌を打つのが当たり前だということを思い出します。

それを思い出した倫子は自分が妥協できない側の人間だったので奥田とは別れることに決めました。

奥田との先行きに悩む倫子でしたが、香、小雪にもそれぞれ悩みがありました。

香は涼に自分と居てつかれることある?と聞くが涼は疲れないし、疲れるくらいならこうしてあってない。と答えます。

さらに香はじゃあ今の彼女は?と聞くと今の彼女は疲れたりするから、香の方が気楽といった答えが返ってきます。

だったら今の彼女じゃなくて私にしろよ、と香は心の中で毒づきます。

一方の小雪は丸井に奥さんはいつ帰るのかと聞きます。

奥さんは出産を終えているがしばらくは実家にいるんだ、と答える丸井。

丸井は第一子出産後の奥さんが豹変してしまった過去を話します。

そんな過去を話された小雪はクズだけど正直すぎてかわいい、と思いました。

そんなタラレバ娘3人の幸せをつかむ手はとうに凍り付いてしまっていて、1センチも動かすことができなかったのです。

奥田と別れた倫子が自分の部屋兼事務所へと戻るとそこにはアシスタント、早坂、KEYがいました。サプライズで結婚おめでとうパーティーを企画していたのですが、それも別れたことでパーになってしまいました。

しかしアシスタントは倫子を励まします。

ですが脚本の直しが入ったとの連絡を受けフットワークの軽い彼女はてってと現場に出て行ってしまいます。

そんな傷心中の倫子を見かねたのかKEYはある1つの仕事をとってきて倫子に投げつけます。 

倫子に任された仕事は北伊豆観光協会が作るネットドラマの脚本でした。

拒否権がない倫子は一人北伊豆へと向かいます。

北伊豆で迎えてくれた方々は倫子曰くシルバー人材センターのようで、平均年齢がすごく高い方たちでした。

しかし「若い方が来てくれるなんて」と言われ、倫子は舞い上がります。

打ち合わせなどをし、地元の方々と混じってお酒を飲んでいる倫子は若い女性と言われて舞い上がりますが、地元の方々がこのネットドラマにかけている思い、願いを聞いてハッとします。

地元の方々の願いや思いを本人たちから聞いた倫子はその夜から人が変わったように脚本づくりを始めます。

死にかけだった倫子にやっとエンジンがかかりました。

脚本を書き終え、撮影をする段階でエキストラにKEYと香、小雪が混じっているのを発見した倫子は驚きますがスイッチの入った倫子はそんなこと気にしません。

香たちが文句をつけようとすると監督に決定権があるんだ、お前らは黙ってろと一蹴します。元の倫子が完全に復活します。

東京の仕事場兼自宅に戻った倫子はこれからしっかり仕事をしていこうと決意しアシスタントに譲るはずだった自宅を半分こしようと相談します。

アシスタントは全然いいっすよ!と快諾し二人で使うことになりました。

エンジンのかかった倫子に感化され、香や小雪たちも徐々にエンジンがかかり始めます、しかしエキストラとしてわざわざ忙しい中やってきたKEYについての疑問が3人の間を駆け巡ります。

その夜はあえて集合してからの第四出動が発令され、ファミレスで3人コイバナ?を始めました。

香と小雪の2人は倫子にKEYのことが好きなのかどうかを問いかけますがなかなかはっきりしない様子の倫子にこの際だと言って飯に誘えと言います。

KEYから電話がかかってきてもあまり本題に行かない倫子にしびれを切らした2人が食事の約束を取り付けます。

KEYとの約束に少し遅れてきた倫子はKEYにこの食事はなんなの?なんのため?と問いかけられます。

仕事の話?それとも一回セックスした相手にもう一度遊ばれたいの?と冷たい言葉ばかり投げつけるKEYに倫子はどうしてそんなに傷つけるようなことをいうの、私はただあなたとちゃんと話がしたいだけだと反論し帰ろうとしますがKEYは倫子の手を取り引き止めます。

そしてちゃんと話がしたいなら自分で電話してこい、お前らはいつもそうだ。いい年こいて友達とつるんで、何のために歳をとっているんだ?俺はそんなお前らのことを警戒している。と一蹴し、とどめにあんたとは恋愛ができないと言葉を投げつけます。

そんなことを言われた倫子は1人店を出てとぼとぼ歩きます。

大人になったら厳しくされて、女子のままではいけないと言われてしまう。

なぜ?自問自答をしながら倫子は一人涙を流します。

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感想と考察

この4巻では倫子が失恋、再び訪れた幸せ、そしてそれを捨てるといういろんなことを体験します。

しかし、それを体験していく中で、倫子は人としても女性としても成長しています。

その証拠に、今までエンジンがかかっていなかった仕事もKEYがとってくれた小さな仕事のおかげで大切なことに気づき、エンジンが再加熱します。

そんな倫子を見て香や小雪も頑張ろうと自分自身にエンジンをかけていきます。

タラレバ娘3人は仕事に精を出そうとします。

しかし、KEYがわざわざ北伊豆の撮影現場に行ったという事実があったため、3人はまた恋バナにも花を咲かせてしまいました。

その結果、KEYは倫子を、倫子だけでなく倫子達を一蹴します。 

この4巻では倫子が奥田と付き合っている際に自分と葛藤するシーン、わかっているけどだめなんだ、という自分との戦いのシーン、そしてKEYがタラレバ娘3人の痛いところをついて一蹴するシーンが胸にしみました。

妥協するのが恋愛なのかと私自身も思います、しかし妥協するだけの恋愛は恋愛とは言いません、ただ一緒に居るだけです。

そんなことなら別れてしまえ、と思ってしまう私は倫子タイプかもしれません。

私も倫子だったら耐えられませんから(笑)

また、KEYの今のあんたと恋愛はできない、というセリフも胸に刺さりました。

いつまでたっても子供ではいられないんだと言われているようでとても苦しいセリフでした。

しかし、このセリフを言ったのは何か意味があったのでしょうね。

最終ページは倫子が泣いている姿で終わります。

一蹴された倫子は次巻、どうなってしまうのでしょうか?

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